競馬の三連単で1番人気の馬が軸馬として選ばれるケースは多いと思いますが、着順を固定した買い方をする場合には、1着固定、2着固定、3着固定のどれが良いのでしょうか?ちょっと考察してみたいと思います。
JRA-VANのデータによると、単勝1番人気の勝率は32.8%でした。つまり1番人気の馬を1着固定で馬券を買った場合、長い目で見れば的中率は32%までが上限になる事が多いって事ですね。もちろん危険な1番人気を回避する術を持っている人ならそうとも言い切れません。
そして1番人気の連対率が51.4%ということで、連対した内の32.8%は勝ってるわけですから2着になる確率は18.6%です。つまり3連単で1番人気を2着付けにした場合は平均的な的中率は18%以内になりそうです。
1番人気の馬が3着になる確率(3着以内ではなくピッタリ3着)は12.4%なので、1着2着3着の比率は2.6:1.5:1となります。
なので1番人気の1着固定と、2着3着の両方で固定の的中率がちょうど釣り合う感じですね。という事は時々「私の馬券術」的な感じで「人気馬は2着付け、3着付けが配当的に美味しい」と言ってる人がいますが、少なくともオッズが1着付けと比べて倍以上ないと美味しいとは言えないようですね。
ただ、同じ1番人気でも単勝オッズが低ければ低いほど1着になる確率は上がるので、そのへんの違いも見てみると…
単勝オッズ1.0倍から1.4倍の場合の1着2着3着比率は6.47:1.77:1になります。という事は、圧倒的な1番人気の馬を配当的妙味を求めて2着付けにするならオッズは1着付けの4倍以上、3着付けなら7倍ぐらいはないと「美味しい」とは言い難いようですね。
昨日の新潟競馬2Rでは単勝1番人気が1.5倍なので、この馬と2番人気3番人気の組み合わせで見てみましょう。
1-15-12 14.6倍
1-12-15 16.5倍(合成7.7)
12-1-15 54.2倍
15-1-12 36.7倍(合成21.8)
12-15-1 71.9倍
15-12-1 62.7倍(合成33.5)
このようになりました。オッズの比率は1:2.8:4.3ですね。さきほどオッズ別で見たのか1.0倍から1.4倍と極めて人気集中のケースだったので、1.5倍はそれよりも条件が緩くなるわけですが、1番人気の2着付け3着付けが常に美味しい配当になるとは言えないように見受けられます。