競馬予想において最も重要なポイントはタイムである事は競馬予想重要ファクターでも述べた通り。
でも、競馬で儲けるには「前走不利を受けた馬」を追いかけるのは結構効果的なんだよね。
普通多くの人は競馬新聞やJRAのオフィシャルWEBサイトの馬柱を見て、前走の着順の数字が強さのバロメーターであると認識するよね。
でも、その着順が全力を発揮した上で得た着順なのか、それともその馬の能力を正しく反映しているとは言いがたい着順なのか、それによっては同じ着順の数値であっても「意味」が全く違ってくるんだ。
前走の着順が良い馬は人気するし、勝ちやすい。
そして前走の着順が悪い馬は人気しないし、勝ちにくい。
でも、前走は不利を受けたりして不本意な成績に甘んじてしまっただけの馬と言うのは、着順の数字が悪いので人気しないけれど、スムーズに走れれば強いので勝ちやすいんだよね。
オッズの高い馬の馬券が、高い確率で当たるようになれば、馬券は儲かるよね。
普通の人は、高い確率で当たるけれど安い馬券、または配当は高いけど当たらない馬券、そんな馬券ばっかり買ってるから平凡な回収率に収束していく。
※回収率=自分の使った馬券代がどれだけ回収できたかの率。100%を超えると儲かったと言える。
気を付けて欲しいのは「とにかく前走不利を受けた馬を買えば良いんだな」と誤解しないで欲しいと言う事。不利が無ければ勝っていたであろうと言うような、実力のある馬を狙うから意味があるのであって、弱い馬が不利を受けて着順を落としたところで、それは次回以降も凡走するからね。
要するに、不利を受けたのが敗因なのか、弱かったのが敗因なのか、そのへんをレースVTRなどを見て判断できるだけのスキルが無ければ前走不利馬を買ったところで馬券で儲ける事はできないって事。
でも諦めるのは早い。
前走不利があった馬は馬券的に狙い目になる事が多いんだよね。
不利が無ければ勝ち負け出来ていたような馬が、馬柱には8着とかで表示されてるから、あまり深く考えない人たちは「8着なんて弱いじゃん」と馬券を買わない。
でも、前走不利を受けた馬を、VTRを1件1件チェックして探すとなると、なかなか骨の折れる作業だよね。だから競馬新聞で重要なのは不利が一目でわかるかどうか。
馬柱のコーナー通過順のところが丸数字になってたりするのが「不利があったよ」という事。色んな不利全般を指す場合もあるし、出遅れだけ記載してる場合もある。
さらに「中鋭伸」とか「逃楽勝」とか、レースがどんな内容だったか短評も書いてあるとなお良しだね。
新聞名 | 不利表現 | 過去短評 |
競馬エイト | あり | あり |
競馬ブック | あり | なし |
研究ニュース | なし | あり |
優馬 | あり | あり |
競馬ニホン | なし | なし |
サンスポ | あり | あり |
ニッカン | なし | なし |
スポニチ | なし | なし |
デイリー | あり | なし |
東スポ | あり | なし |
夕刊フジ | あり | あり |
ゲンダイ | なし | なし |
報知 | なし | なし |
これで全部では無いし、スポーツ新聞なんかは地域によって若干馬柱の内容も違ったり、レースの格によって馬柱が省略タイプになったりするから、確実なのはやっぱ専門紙かな。
不利があったのに、そこそこの着順に来れた馬は、「不利が無いのにそこそこの馬」より能力が高い。
でも不利表現の無い新聞を使ってる人はそこまで気にしないから、結果的に不利情報を活用した者が美味しい馬券にありつけるって事。
競馬新聞を「他人の予想を参考にする媒体」と捉えているか「自分で予想するための情報源」と捉えているかによって、選ぶべき競馬新聞は違ってくるんだ。
他人の予想を参考にしたいだけなら、予想の上手い記者が予想を書いてる競馬新聞が適してるし、自分で予想するための情報源として考えているなら情報は多く正確なのがありがたいよね。
ただ、個人的な主観で言うと、上記のような不利情報や寸評を入れている会社の新聞の方が、要するに「スタッフがその情報の重要性を理解している」可能性が高いと思うんだ。
ならば不利情報が無い新聞とある新聞では、どっちが当たる予想を提供してそうか…て事。
競馬初心者の内は各出走馬のお父さん馬、お母さん馬、お母さんのお父さん馬なんてところを細かく気にする人はあまりいません。
しかし、あなたが自分のお父さんやお母さんに似ているように、競走馬も自分のお父さんお母さんの特徴を受け継いでいるものです。
お父さんが長距離を走っていた馬の仔はやはり長距離で活躍しやすいですし、お父さんがゲートが下手だった馬の仔はやはりゲートが下手です。(完全一致ではなく、そういう傾向が出やすいという事ね)
凱旋門賞で2年連続2着になったオルフェーヴルと言う馬は、ステイゴールドと言う馬がお父さんなのですが、このステイゴールドも実は現役時代についたあだ名が「シルバーコレクター」でした。強い能力を持った馬なんだけれど、どうも2着3着のようなあとちょっとのところの成績ばかりでした。
オルフェーヴルもその特徴を引き継いでいるのか、高い能力を持っているにも関わらず、肝心な時に「あとちょっと」の成績になってしまう事が多いんです。
その他にも砂のコースであるダートの競馬では、サウスヴィグラスやスウェプトオーヴァーボードの仔がやたら活躍していたりもします。
以上のような事から、例え他の人からの扱いは重要視されていなくても、競走能力に影響があるデータや情報を基に馬券を買っていれば、他の人が当てられないような馬券を当てられるようになるわけですね。
つまり、競馬新聞を見る時は、着順などのように「大きな字」で書かれているデータや情報ではなく、「小さな字」で書かれていて、かつ「競走能力に影響がある」データや情報を重視して買ってみると良い。
新聞の小さな字に注目しろと言った直後になんだけど、比較的大きな字で書かれている着順も、単に数字を比べるだけでは普通の人の域を出ないけど、「近走の着順の理由」を考える事で違ってくる。
最初に話した「前走不利」に通ずる話だね。
初心者は着順そのものを予想の根拠にするけど、着順は競走馬の能力を正確に表した数値であるとは限らない。
どういう事かと言うと、弱くて馬群に付いて行くのがやっとの馬でも展開が向けば上位に来ます。
逃げ馬がハイペースでドンドコ行くと、馬群の前にいる馬ほどバテやすい。前にいる逃げ・先行の馬がバテると差し・追い込みの馬は簡単に差せるという事や。
前走ただ展開が向いただけで上位に来た馬は、次で展開が向かなければ当然上位に来る事は出来ません。
でも多くの人は着順の数字そのものしか見ずに「理由」について深く調べたりしないので、人気を吸うだけ吸ってその馬は飛びます。
そういうレースでは順当に「本来順当に行けば能力上位」だったり「そのレースのメンバー的に展開利が望めそうな馬」だったりを買えば簡単に儲かるんですよ。
先日の中京競馬で行われた木曽川特別なんかも面白い例で、1番人気は前走1着のエトランドル。
2番人気は前走2着のヤマカツライデン。
着順の数字「だけ」を見ていればこの人気順は何も不思議ではありませんが、よく見るとエトランドルの1着は500万下条件でのもので、ヤマカツライデンの2着は1000万下条件のもの。
※500万下=現1勝クラス
※1000万下=現2勝クラス
さらにもっと言えばヤマカツライデンの2走前には1000万下条件での1着もあります。着順の数字だけでは決してエトランドルが絶対的な優位であるとは言えないよね。
レースの結果は2番人気のヤマカツライデンが勝ち、1番人気のエトランドルは10着に大敗。展開も向きませんでした。
このように馬柱にはわかる人から見れば「どれを買えば儲かるかは書いてある」ように見えるのですが、そこまで知識レベルが高まっていないと単なる数字の羅列にしか見えないわけ。
だから競馬新聞やスポーツ新聞を単なる数字と印の羅列にしか見えないレベルから、勝ち馬が書かれて見えて来るレベルにステップアップするためには私と同じようにうまめし.com 競馬必勝法でしっかり基礎を学ぶ事がおすすめ。