枠連と馬連どっちが得なのか?

6月 4, 2022 - 読み終える時間: 3 分

ここでは馬券の枠連と馬連どちらが得なのか?について話します。そもそも枠連と馬連の違いがわからない…という人は以下のリンク先を読み、それから先に進むとわかりやすいよ!

枠連より馬連の方が組み合わせ数が多いから、普通は馬連の配当の方が高くなる。それでも枠連と馬連の配当が殆ど変わらないケースや、反対に枠連の方が配当が高くなってしまうケースもあるんだ。

一体、枠連と馬連はどちらを買うのがお得なのか?

同じ馬を買ってもオッズが違う

2019年10月27日(日)の天皇賞(秋)のオッズを見てみると…

【枠連の2-2】と【馬連の3-4】は馬券の種類が違うだけで同じ馬の組み合わせなのに、枠連だとオッズが半分近く減ってしまっているね!

逆に枠連の方がオッズが良い場合もあり、その場合は枠連を買えば良いんでしょ?と思うかも知れませんが、枠連のメリットデメリットも知っておくと便利。

枠連のメリット・デメリット

枠連は2頭または3頭の馬がワンセットになっている事が多いので、例えばさっきの天皇賞の場合だと自分が2番と10番の馬を買おうと思った時に、【枠連1-5】を買ってみたと仮定する。

メリット

実際のレース結果では1着2番・2着9番となったので、本来自分が買おうと思っていた馬連2-10は外れでも、枠連1-5なら当たりとなる。

もちろんそれ相応に配当は少ないんだけど、思わぬラッキーで助かる事があるのも枠連のメリット。

狙っていた方ではない「同枠馬・代用馬」が活躍してくれる確率を調べてみると、1番人気馬と2番人気馬の組み合わせで、1週間(土日72レース)の内1〜2回ほどしか代用馬は来ない。

もちろん買い目の数が多ければ、それだけ代用馬に助けられる確率も上がるね!

少頭数の場合は当然同枠馬の数も減るため、枠連を買うメリットも少ない。 やはりオッズを見比べて、お得なら枠連を買うのが最善の策なのかも知れない。

あと、初心者の人にとっては「騎手の帽子の色だけ見ていれば当たりかどうかわかる」というのも大きなメリットだと言えそうだね!

デメリット

気をつけなければならないのは競走除外。 例えば馬券締め切り後に2番が競走除外になったとする。

※競走除外=スタート前に怪我などの理由で出走できなくなり、その馬絡みの馬券が返還される。

しかし枠連の1-5は返還の対象にはならない。

2番が競走除外になっても1番がまだ1枠内に存在しているから。1枠には2頭入ってるから代用馬の思わぬラッキーのメリットを傍受しようとしたら、逆に本命馬が競走除外されて代用馬だけで戦わなくちゃならない。

これはかなりのデメリットになる。

※ちなみに枠連1-1だと、2番が消えた時点で成立しなくなるので返還の対象になる。

馬券を買う前に競走除外になれば良いけど、馬券を買ってしまった後では変更できないから、同枠馬のいる枠連を買う時は出来るだけ締め切り直前に買うと、少しはリスク回避に役立つかも。

枠連が馬連の配当を上回る頻度

枠連が馬連の配当を上回ることが年に何回ぐらいあるのか実際に調べてみた。例えば2015年の東京競馬全レースの内、枠連と馬連が同時発売されたのは全部で549レース。

その549レースの内70レースで枠連の方が馬連よりも配当が高くなった。半数の35レースでは150円未満の差額しかなかった。馬連と枠連の差額が1000円を超えたのは6レースだけ。

つまり枠連が馬連の配当を上回る確率は、全レースの内1%ほどという事になる。

枠連と馬連の1番人気の組わせを買い続けてみると…

ここまでの解説を聞くと、あまり枠連を買う大きなメリットは感じられないかも知れないけど、ちょっと面白いデータがあるんだ。

枠連と馬連の1番人気の組み合わせを買い続けると、結果的には枠連と馬連どっちが得なのか?ちょっと実際のデータで調べてみる事にする。

少頭数で枠連の発売が無いレースでは馬券の購入自体をスルーするという設定で、2016年の中央競馬全レースを対象にデータを調べてみた。

結果、枠連の1番人気は的中率21%で回収率は81.4%で、馬連の1番人気は的中率15.8%で回収率は77.4%という結果だった。

的中率=馬券が当たった割合
回収率=自分が支払った総額に対してお金が返って来た割合

馬連の方が代用馬が使えないぶん的中率が低いのは当然の事だが、回収率までもが低くなってしまうのでは何のために的中率で分の悪い馬連を選んだのか分からなくなってしまう。

やはり枠連の持つ「当たりやすさ」というメリットは小さくは無いようだね。

※ようするに本来配当が少ないはずの枠連の方が、たくさんお金を貰えたという話

馬連と枠連の比較結論

上記の考察からわかった事は、枠連より馬連の方が配当が高くなる事が圧倒的に多いが、かといって馬券の損益を決定する回収率においては馬連が一方的に有利とは言いがたいという事。

また、枠連よりも馬連の方が配当が高いと言っても、当然枠連なら当たっていたレースで馬連を買ったばかりに不的中という結果も多々あり、不的中で丸損するのと馬連よりは安いが配当が受け取れるというのはかなり馬券成績にとって重要だと言える。

以前は枠連を買う事にあまりメリットを感じていなかったけど、ウインズ名古屋 馬券勝負レポートとかみたいに枠連の方が配当がかなり良いケースも結構多い。

先程も言ったように競走除外の特別なルールがあるから取り扱いは注意が必要だけど、まだまだ枠連も捨てたものではないかな。競馬の枠連必勝法を暴露の考察も面白いです。

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競馬研究家ぶんじろうです!このブログでは初心者の人が気になる質問などにお答えしています!

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