中央競馬には富士ステークスだとか、セントウルステークスだとか、レース名にステークスが付くレースは沢山あります。
しかし、地方競馬には一切ステークスが付くレース名がありません。これはなぜなんでしょうか?
その答えは、そもそもステークスとは何か?を知れば見えてきます。
ステークス方式(ステークスほうしき)とは、賞金形態のひとつである。
近代競馬の成立以後、おもにイギリスで賞金を懸けての競走が盛んに行われるようになり、その賞金を拠出するため、レースに所有馬を出走させる馬主が賭け金 (stake) を出し合い、それを集めたもの (stakes) を勝者あるいは事前に定められた番手の入着馬までに分配するという方法が採られていた。これがステークス方式と呼ばれる。
wikipediaより引用
要するに出走馬の所有者が賞金を出し合って奪い合う形態のレースがステークス。
日本のJRAの場合は…
本来のステークスは馬主どうしが賞金を拠出して、その賞金を取り合うレースのこと。現在、本賞金は全部主催者の日本中央競馬会が出しているので、登録料を付加賞として1着から3着まで7・2・1の割合で配分する形で残っている。最近は外国でも純粋のステークスは非常に少なくなっている。特別登録料のある競走は一応全部ステークスで、ほとんどの特別競走がステークス制をとっていると解釈してもよいであろう。 - JRA公式WEBより引用
つまり馬主から徴収した登録料を上位の馬に分配する仕組みがステークス。
公式出馬表にも賞金欄を良く見ると付加賞って書いてあります。
さて、ではなぜ地方競馬にステークスが無いかというと、こうした賞金を出し合っていないから。ステークス競走ではないのでステークスと名乗っていないというわけです。