競馬場で配布されている出馬表や、競馬新聞などに芝1200mとか、ダート1800mとか距離とワンセットで芝またはダートと書かれていますが、これは何なのか?
芝は芝生コースの事で、ダートは砂地コースの事です。海外ではダートと言うと土コースが多いですね。
芝とダートの大きな違いは一体何でしょうか?
芝は固い土に芝が根を張る事で強固になり、競走馬の蹴りを路面が受け止め確実に推進力となるので、良い成績を残すにはスピードが求められます。
ダートの場合はふかふかの砂の上を走るので、競走馬の蹴りは砂のクッションに吸収されるため、クッションを苦にしないパワーが求められます。
このような違いがあるので芝のコースでは一気に差しが決まりやすく、ダートコースでは先行した馬の粘りこみが多く一気の差しが少なくなるわけですね。
詳細解説:ダート競馬必勝法
上述したように、芝とダートでは求められる能力が異なるので、芝でダメだった馬がダートで活躍したり、逆に芝ではそこそこ好走していた馬がダートに変わって全然ダメだったりします。
以下はちょっと踏み込んだ内容になるので、最近競馬を始めたばかりの初心者にとっては難しいかも知れませんが、読んでおいて頭の片隅に残っていれば、以後役に立つかも知れません。
普通は見送りが妥当で、芝で良い成績をあげている馬であっても、ダートではまったく通用しないケースはかなり多い。まず通用しないと考えた方が無難。
例外としては、2020年根岸ステークスのモズアスコットのように、いきなり初ダートで勝ってしまうこともある。
でも注意して欲しいのは、あくまでモズアスコットの場合はダート路線の馬がぶっちゃけイマイチなメンバーだったタイミングでもあるって事。
ダートグレードの関東オークス・アルビアーノの事例。
JRAのアルビアーノが単勝オッズ1倍台で1番人気になっていて。確かにこの馬は前走がNHKマイルCを2着という事で、少々他の馬とは格が違うなというのは誰にでもわかるかなり芝で実績を上げて来た馬だった。
過去10年間のデータを振り返ってみると、この関東オークスが初ダートで勝った馬と言うのは2010年のシンメイフジぐらいのもので、大抵は関東オークスまでの間にダートのレースを少なくとも1回は使ってる馬が勝っていた。
結果は4着やったね。やっぱり競馬予想のセオリー通り初ダートではそう簡単に勝てない。この年以降も今まで関東オークスを初ダート挑戦で勝った馬はいません。
古い例だと2009年・名古屋JBCスプリントで、芝ではスプリンターズSや高松宮記念で勝ち負け出来てたビービーガルダンが6着に大敗したからね。やっぱ同じ短距離というカテゴリですら芝とダートは別物かな。
結論から言うと取り敢えず今回調べた範囲で言えば、単勝オッズ3倍台以下ぐらいの人気があると、馬券には絡んでくる割合が増える。
7倍近辺とか10倍台とか、中途半端なオッズの場合が一番曲者な気がする。30倍以上の馬が馬券に来る事もチョイチョイあるが、それを狙うと言うのは得策とは思えない。
初ダートの馬は最下位になるケースもかなり目立ち、決して有利な存在では無いと思う。
今回話した以外にも初ダートの事例については初ダート馬は買うべきか、買わないべきか?で沢山書かれているので、良かったら読んでみて!
日付 | 場名 | R | 距離 | 馬名 | オッズ | 結果 |
20/01/18 | 京都 | 1 | 1200 | ホウオウガルーダ | 85.8倍 | 着外 |
20/01/18 | 京都 | 1 | 1200 | プリサイスショット | 40.0倍 | 3着 |
20/01/18 | 京都 | 1 | 1200 | ダイヤモンドライフ | 6.4倍 | 着外 |
20/01/18 | 京都 | 1 | 1200 | グリーシアンギフト | 371.2倍 | 着外 |
20/01/18 | 京都 | 1 | 1200 | ジューンマウス | 14.1倍 | 着外 |
20/01/18 | 京都 | 1 | 1200 | ピンシャン | 3.2倍 | 1着 |
20/01/18 | 京都 | 2 | 1800 | デルマルビー | 236.3倍 | 着外 |
20/01/18 | 京都 | 3 | 1400 | マルタクロス | 7.5倍 | 着外 |
20/01/18 | 京都 | 3 | 1400 | フォーテ | 3.5倍 | 2着 |
20/01/18 | 京都 | 3 | 1400 | コルニリア | 255.5倍 | 3着 |
20/01/18 | 中山 | 1 | 1200 | ヒガシヴァルキリー | 12.3倍 | 着外 |
20/01/18 | 中山 | 1 | 1200 | タイセイダンク | 60.5倍 | 着外 |
20/01/18 | 中山 | 1 | 1200 | シゲルセイウン | 24.0倍 | 着外 |
20/01/18 | 中山 | 2 | 1800 | コミックラン | 7.6倍 | 着外 |
20/01/18 | 中山 | 2 | 1800 | イッツオーライト | 71.6倍 | 3着 |
20/01/18 | 小倉 | 1 | 1000 | ヒノカミ | 49.8倍 | 着外 |
20/01/19 | 京都 | 1 | 1800 | ショウアン | 95.7倍 | 着外 |
20/01/19 | 京都 | 1 | 1800 | テイストオブハニー | 1.4倍 | 着外 |
20/01/19 | 京都 | 2 | 1800 | ワールドウインズ | 2.4倍 | 1着 |
20/01/19 | 京都 | 2 | 1800 | ミツルプレジデント | 108.1倍 | 競走中止 |
20/01/19 | 京都 | 2 | 1800 | クリノビックスター | 98.0倍 | 着外 |
20/01/19 | 京都 | 2 | 1800 | ウォーターモースト | 31.8倍 | 着外 |
20/01/19 | 京都 | 3 | 1400 | アールグロウ | 21.9倍 | 3着 |
20/01/19 | 京都 | 3 | 1400 | ツインシップ | 7.3倍 | 着外 |
20/01/19 | 京都 | 3 | 1400 | シゲルモクセイ | 21.3倍 | 着外 |
20/01/19 | 中山 | 1 | 1200 | プラチナスター | 76.1倍 | 着外 |
20/01/19 | 中山 | 1 | 1200 | サトノポーラスター | 17.8倍 | 1着 |
20/01/19 | 中山 | 1 | 1200 | コーリンマジェリー | 12.4倍 | 着外 |
20/01/19 | 中山 | 1 | 1200 | ゴールドオーク | 3.7倍 | 着外 |
20/01/19 | 中山 | 2 | 1800 | グラスカルメン | 141.0倍 | 着外 |
20/01/19 | 中山 | 2 | 1800 | カナタ | 9.5倍 | 着外 |
20/01/19 | 中山 | 3 | 1800 | シュラハトシップ | 98.1倍 | 着外 |
20/01/19 | 中山 | 3 | 1800 | ロジシップ | 46.5倍 | 着外 |
20/01/19 | 中山 | 3 | 1800 | ダノンファスト*1 | 1.8倍 | 1着 |
20/01/19 | 小倉 | 1 | 1700 | トモエタカ | 74.0倍 | 着外 |
20/01/19 | 小倉 | 1 | 1700 | ジェシーハート | 24.5倍 | 着外 |
20/01/19 | 小倉 | 1 | 1700 | マドルガーダ | 4.0倍 | 3着 |
*1:先行馬が少ないレースで、ダノンファストは芝の千六でも先行できるほどのスピードを持っていた。やや重の馬場で1000mが1分5秒フラットという緩い流れだったため、余裕で脚を溜める事が出来て大差の圧勝となった。